エイズの治療法が見つかる?

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The Wall Street Journalによりますと”A Doctor, a Mutation and a Potential Cure for AIDS“なんて記事があります。

まあ、私の場合はエイズの感染ルートがないので、どーでもいいことではありますが、人類全体の利益を考えると貴重な一歩と言えます。

で、どうやって治療するの?

The mutation prevents a molecule called CCR5 from appearing on the surface of cells. CCR5 acts as a kind of door for the virus. Since most HIV strains must bind to CCR5 to enter cells, the mutation bars the virus from entering. A new AIDS drug, Selzentry, made by Pfizer Inc., doesn’t attack HIV itself but works by blocking CCR5.

About 1% of Europeans, and even more in northern Europe, inherit the CCR5 mutation from both parents. People of African, Asian and South American descent almost never carry it.

Dr. Hütter, 39, remembered this research when his American leukemia patient failed first-line chemotherapy in 2006. He was treating the patient at Berlin’s Charité Medical University, the same institution where German physician Robert Koch performed some of his groundbreaking research on infectious diseases in the 19th century. Dr. Hütter scoured research on CCR5 and consulted with his superiors.

Finally, he recommended standard second-line treatment: a bone marrow transplant — but from a donor who had inherited the CCR5 mutation from both parents. Bone marrow is where immune-system cells are generated, so transplanting mutant bone-marrow cells would render the patient immune to HIV into perpetuity, at least in theory.

とあるように、CCR5がウィルスに対するドアとなっているんだけど、CCR5がない人が1%くらいいるらしい。こういう人はHIVにかかりにくいとされるようです。というわけで、CCR5のない遺伝子を持つ人から骨髄移植を受けるとエイズを治療できる可能性があるとのこと。

まあ、骨髄移植はそれはそれで大変なので、これで世界中のエイズ撲滅だってわけにもいかないんだけど、なかなかユニークな方法だと思います。

ファイザー

製薬業界はグローバル化がすごくて、日本最強の武田薬品も世界で見れば雑魚という深刻な状況です。武田薬品の主力の抗潰瘍薬「タケプロン」の特許切れは2009年、糖尿病治療薬「アクトス」の特許切れは2011年に迫っています。このような大型薬の特許切れに武田は焦っています。だいたい、日本の製薬メーカーはこんな感じ。

やはりここでも基礎研究の欠如が効いているような気がします。また、薬剤師の軽視も大きいんじゃないかな。日本だと薬剤師って医者のパシリみたいなものですよね。

三師会というのがあり、これは医師、歯科医師、薬剤師で構成されます。建前としては、薬剤師はこいつらと同格なんだよという感じですが、実際にはマツキヨのバイトで有利になるくらいしかメリットを感じられません。

薬剤師は本来なら公認会計士くらいに重きが置かれていいと思うのですよ。医師は処方権を持つけど、それに対して意見を言う立場にあります。しかし、日本で医師に口答えしたら干されてしまいます。そこんとこアメリカの薬剤師は格好いいですよ。医師も薬のスペシャリストとして頼りにしていますし。

で、薬剤師が「うちの娘が将来結婚して、パートの時に有利になるように」みたいな感じで、女の子の泊付けのために進学するような感じになっちゃっていると、とてもじゃないけどファイザーとかグラクソ・スミスクライン、ノバルティスに勝てるような人材が薬学部を目指しません。

東京大学における女性比率によると薬学部の女子比率は31%と、理科系としては圧倒的に高いのです。東大は元々女子が少ないのですが、大学によっては薬学部は女子大と化しているところもあるとか。優秀な人なら男女どっちでもいいのだけど、娘に強力な資格をつけようという思惑で選んでいる傾向はあると考えています。