就職のために経歴について嘘をつくこと 〜○歳からのアメリカ就職〜

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先日、アメリカに旅行に来た日本人女性と少し話をしました。彼女はストレートに言うと若いとは言えない年齢で独身で、アメリカに移住したいと漠然と考えているそうです。でも年齢が年齢だし今更という気もするとのことでした。ただし、未婚ですからフレキシブルに動くことができることと、長く働いてきたので貯金もある程度はありそうな気がしました。

アメリカは日本と違って年齢差別は禁止ですので、30歳でも40歳でも面接で年齢を聞かれることはありません。就職に際して重要なのは技能と就労資格だけです。

就労資格についてはいろいろと面倒くさい事情があります。結婚でグリーンカードでも取ってしまえばいいのかも知れません。日本人女性は意外と人気なのでそういうことも可能かもしれませんが、そうでなかったら学校に通うことになるでしょう。彼女は取り立てて英語ができるわけでもないとのことで(でも一人で普通に観光してホテルに泊まったりはできるけど)、もし大学附属の語学学校に通ってそれから4大を出ると5年かかります。彼女は5年かーとかなり迷っているようでした。今の年齢に+5歳したときに本当に就職できるか考えると不安なのはわかります。ただ、最悪アメリカで5年過ごしたという実績と相応のスキルは手に入ります。

外国人がビザで働ける業種は限定的です。マッサージ屋とかラーメン屋の店員はビザ的には困難です。日本人経営者がEビザを出す場合もあるので絶対に無理とは言えませんが、やはりSTEM(サイエンス・テクノロジー・エンジニアリング・マス=数学)系の学校を卒業するのが王道だと思います。

ある程度の年齢の女性が1からSTEM、例えばコンピュータサイエンスとかを大学で履修して就職できるレベルになるかというと、たぶん難しいでしょう。でも、これは別に年齢とか女性とかは関係なく、18歳の学生が100人いても、ほとんどの人は大してできません。この辺の事情は「どうしてプログラマに・・・プログラムが書けないのか?」とかで散々書かれています。なお、アメリカの大学には年齢高めの学生はそれなりにいます。知り合いの大学生によると、年齢高めだからと言って勉強ができるわけでもないようですが、年齢高めで再入学する人は、なんとなく18歳だから進学するかというやつと比べるとやる気はあることが多いように見えます。

もしこのハードルを超えることができた場合はたぶん就職の可能性は高いと思います。ソフトウェアエンジニアは慢性的に人手不足です。問題は日本でまったく別業種で働いてきた人がアメリカに来てぽっと大学を出た程度で雇われるのかということですが、それほど絶望的ではない割合で就職先は見つかると思います。ただし相応の勉強を大学でしてきたことが前提ですが、アメリカは再チャレンジしやすいように見えます。IT系しか知らないけど。

さて、最後の話でタイトルの話になりますが、それでも経歴がないために就職が難しい場合にどうするかです。批判は多いでしょうが、個人的に嘘をつくのがいいと思います。例えば日本で10年間ソフトウェアエンジニアをしてきて、渡米してビザの都合で大学に入ったと言うのです。おそらくアメリカの企業は日本の前職に問い合わせたりはしません。最悪バレてもその会社の内定が貰えないだけです。

またアメリカでだめで日本に戻る際もアメリカで5年間ソフトウェアエンジニアをしてきたと言ってもいいと思います。おそらく日本人の採用担当者はアメリカに電話をかけて確認することはしないでしょう。

最近、ミドルエイジクライシスとか、なぜ僕らは這い上がれないのかという暗い気持ちになるYouTube動画を見ていますが、多くの人に共通しているのは過度に真面目であることです。正直であることが一番大事であるのならば、正社員経歴がないのにありますと言い張るのは抵抗があるかも知れませんが、自分の人生をなんとか好転させたいのに、正社員経歴がないから仕事がないという状況ならば嘘をつくのもありだと思います。その嘘がバレない程度に技術があるのであれば、採用側も期待はずれになることはありません。別にそれほど並外れた技術がなくてもいいのです。ほとんどの会社はそんなに飛び抜けて高い技能を求めていません。