現金派とキャッシュレス派は根本的な考え方が違うのではないか

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日本が現金払い主義からまるで脱せない理由 キャッシュレス化が進む世界から周回遅れ」という記事が注目されています。

前からこのような現金派とキャッシュレス派の言い争いはありましたが、思うにこの2派は根本的な考え方に相違がある(傾向がある)のではないかという気がしています。大雑把に言うとお金について考えるときに

  • いくら使ったか
  • いくら残っているか

を考えるかでかなり違いが出てくるのではないかと思います。

いくら使ったか派は今月は7万円使っているからこれ以上の散財はしないほうがいいといった考え方をする人たちです。クレジットカードを持ったところで使いすぎるのが怖いとは考えません。たとえ限度額が1000万円のクレジットカードを持ったところで、自分の収入や貯蓄を考慮した上でこれ以上は使うべきではないと考えるからです。

一方でいくら残っているかを考えてお金を使う人はお金がたくさん使える状況であればつい使いすぎる傾向にあります。例えば給料日に5万円おろしてお財布にいれて、その残りを見ながら調整しますが、いくら使ったかについては直接把握していません。残り1万円なら4万円使っただろうと推測できます。ですから、クレジットカードを持つとお財布の中身が減らないから金銭感覚が狂うのでしょう。

これはお金に関するセンスの違いなので容易に埋まるものではないと思います。

番組は見ていませんが、TBS系の『林先生が驚く初耳学』で買い物は現金よりもキャッシュレス派のほうが貯金が増えると解説し、ネットで話題になったそうです。クレジットカード決済では現金のように減るのがわかりにくいため、思っていたよりも使いすぎてしまう人が多く、現金派のほうが堅実でお金が溜まりそうだが、実際にはキャッシュレス派のほうが貯金が増えるといった内容だったそうです。

個人的な見解ですが、現金派とクレジットカード派ではお金に関する根本的な考え方、金融リテラシーに差があるため、クレジットカード派のほうがお金をためやすいと解釈します。他にもお金がないからクレジットカードを作れない人が多いとか、色々理由はあると思いますが、所得が高くても現金が一番と思う人も相当数いるため、主要な理由は金融リテラシーの差であるように思います。

ずいぶん前に「借金は身を滅ぼす」という手記を読みました。この中で印象深かったのは、消費者金融の与信枠を自分の銀行預金のように錯覚していたということです。あと80万円借りられるという状況を、銀行口座に80万円あると勘違いしてしまうということです。これはクレジットカードの与信枠を自分の支払い能力と混同するのに似ていると思います。

お金について考えるとき、いくら残っているかを見ているタイプの人はクレジットカードを持たないというのはある意味正しい自衛策だと思います。ですから、日本をキャッシュレス社会に移行させるためには、小学校くらいで金融リテラシーについてしっかり教え込むなどの対策が必要なのではないでしょうか。