今の2000万円の車は30年前だと700万円くらいではないか

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こんな記事がありました。

いつかはクラウン――そう思って汗水流した世のお父さんたちにすれば、隔世の感があるだろう。弱冠21歳で、いきなり“K点越え”の車を手に入れた高梨沙羅のことである。スキー女子ジャンプ代表として冬季平昌五輪を控える中、彼女は愛車が約2000万円のベンツだと明かすのだ。

高梨沙羅、愛車は2000万円ベンツ 祖父は「まだ早い」

このお父さんたちがいくつくらいの方かわかりませんが、30年前を想定してみます。日本はこの30年くらいほぼ経済成長がありませんでした。むしろ30年前より給料は下がっているかも知れません。その間、多くの国ではGDPが3倍くらいに成長しています。相対的に日本は1/3くらいに貧しくなりました。

30年前、400万円の車が欲しいと思った人がいるとします。もし日本が他の先進国並みに経済成長していたとしたら、妥当な同等の車の価格は3倍程度の1200万円くらいではないでしょうか。例えば昔のNSXは800〜1000万円くらいでしたが、今のNSXは2370万円だそうです。国産車ですら同じ名前の車でこのくらい値段が上がっています。

というと、昔のNSXと現代のNSXでは全然車の性能が違うという反論もあると思いますが、それは技術が進歩しているから当然です。今のスマホは昔のスーパーコンピューターより性能がいいと言っているようなもので意味のない反論です。NSXは国産車で最高級のスポーツカーという位置づけは変わっていないので、単に世界経済が3倍成長し、日本は成長しなかったということだと思います。

そう考えると、高梨選手の2000万円のベンツは30年前で言えば700万円くらいの車を買ったようなものだと思います。クラウンよりは高いですが、いま最も注目されているアスリートですから、普通のお父さんたちよりはちょっといい車に乗ってもいいのではないでしょうか。

普通のお父さんたちが若い頃に、成功した人が700万円くらいの車に乗っていた人を見ているようなものですが、給与水準が30年間増えていないことで、ものすごい贅沢な車に乗っているように見えるのかも知れません。