日本のスタートアップは残念なのが多いと思う件

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別にスタートアップに限らず○芝みたいな日本を代表する大企業も上場維持にこだわって無茶苦茶やっているので、スタートアップばかりが悪いわけでもないけど。

ヒカルは8月、「VALU」で、自身の仮想株式(VA)を公開し高騰した後に、自身の VAを全部売却。この際にラファエル、いっくん、ヒカルらの所属事務所NextStageの母体である株式会社VAZの顧問を務めていた井川拓哉氏(22日に一身上の都合で辞任)もVAを売却していた。

この売却でVAは一気に暴落。VAは仮想通貨ビットコインでも取引が可能なため、損害を受けたとみられる人を中心に、ヒカルらに対して、株でいう“売り逃げ”ではないかと批判が集まっていた。
(中略)
「VALU」で株式を公開したことについては、以前からヒカル、ラファエル、いっくんで価値を競い合うYouTubeの企画のためだったとしていたが、今回の動画では新たな話として、

⑴「VALU」側の人間が当初からこの企画に携わっていたこと

⑵企画のアドバイザーとして、ヒカルらが所属事務所NextStageの母体である株式会社「VAZ」の関係者も関わっていた

と主張した。

ヒカル、ラファエルらが動画で活動休止を発表

前からこのVALUというのは賭場開帳ではないかという気がしていたけど、ずいぶん騒ぎも大きくなったものです。価値の裏付けが不明確なものを株式のようなものと見立てて売買するってただのギャンブルではないかな。それを言うとビットコインもずいぶん賑わっているけど、あれも価値の裏付けが曖昧なので(採掘コストくらい?)ギャンブルだと思っていて手出ししないつもりです。ギャンブルというかチキンレースかな、しばらくは上がり続けるかも知れないけど、最後まで持っていた人が多損して終わりになりそう。ギリギリまでブレーキかけなかった人が勝ちというものになりそう。でも、ビットコインの場合は流動性が確保されていて通貨として使えるからいいけど、このVALUはどうなんでしょうね。

ついでに色々最近思ったこと。某ココロオドル求人サイトがDMCAでやらかしました。そうすると色々な人があれこれ調べるけど、掘れば掘るほどやばい事実が見つかるみたいで、民間職業紹介事業者の登録を最近までしていなかったらしい(いまはしている)とか、あちこちで煙があがっています。

某まとめサービスを提供している企業も、問い合わせに対して手紙で返事をよこしたけれど、基本的なビジネスマナーもなっていなかった(嫌いな言い方だけど、社会人としてダメな対応だった)と、まとめサービスが炎上したときに報告されていました。

某フリーマーケット企業も問い合わせに対してトンチンカンな返答しか貰えなかったことがあります。アメリカに住んでいるからSMS認証できませんって聞いたら、アメリカでは使えませんから帰国してから使って下さいと言われました。でもその会社はアメリカ進出するってトップ層がはっきり言っているんです。あとで調べたら、アプリ自体がアメリカ、ヨーロッパ、日本で別アプリになっているんですね。そういうことを答えればいいのに。

例を挙げたらきりがないけど、これらの企業に共通するのは事務系(というかエンジニア以外、法務とかマーケティングとか経営とかも含む)の社員が残念であることです。法務にまともな人材がいれば悪評隠しにDMCAを使うことはしなかっただろうし、問い合わせに対しての返事で担当者の名前も書かないこともないだろうし、問い合わせに対して会社の方針を理解していない回答はしなかったでしょう。これらの会社はある程度成功はしたものの、構成員が学生サークルのノリから成長しきれていない感じがします。学生でも技術力の高い人はたくさんいるけど、社会の常識みたいなことは疎いのは珍しくありません。なんでこんなことになっているかわからないけど、大企業とかでちゃんと法務畑を歩んだ人を部長として迎えるとかしてないからでしょうか。想像だけど。

このように、日本のスタートアップはあまり望みのないところが多いのですが、マスコミとか銀行とか証券会社は「がんばれ日本」の感覚で応援するので上場まではこぎつけられたりします。上場は証券会社が儲けるためかも知れないけど、少なからず「日本のスタートアップだから」という理由で応援されている部分があるように思います。スポーツの応援みたいなものです。現在はワールドカップ優勝は望めないとしても応援はしたいじゃないですか。

これらのスタートアップにはエンジニアブログがあるところが多いです。そういうのを見ているとエンジニアの方のレベルは高いです。私よりもずっと優秀そうな人がずらりと揃っています。アメリカに来れば年収20万ドル(2200万円くらい)で余裕で働ける人材が、システムに問題のある企業に勤務している感じです。働く基準は色々あって、日本が好きだから日本に住みたい、アメリカなんか行きたくないというのはありだと思うけど、日本にちゃんとしたスタートアップが数多く揃っていれば、日本に住みつつ才能を活かせるのにと思うのです。

伝統ある企業でもスタートアップでも日本は技術面ではかなり高いところにいると思います。しかしシステム面、なんと言ったら語弊がないか、文系の人というのは大きいくくりすぎるし、まあその辺の人達が色々と困ったものなので、スタートアップも○芝の経営者たちも、官僚や政治家もそうですが、システム面がうまくいかないために稼げなくて、それ故に仕事はきつくて報酬も少ないようなことになっているのではないかな、と思うのです。年金が将来貰えないかもしれない問題も保育園に入れない問題も、ブラック企業が多い問題も、結婚が難しくなっている問題も、突き詰めたらシステム面を担う人の問題に行き当たるのではないでしょうか。

最後に飛躍するけど、日本って結構中国に似ていると思うんです。東アジアの国だし、長いこと中国を手本にしてきた歴史もあるので当然ではあるのだけど、いくつか礼を挙げます。政治、中国は共産党の一党独裁で日本は違うことにタテマエではなっているけど、ほぼ自民党から政権交代はありません。かと言って政権交代がないわけではなく、自民党なんとか派から別の派閥のボスに政権交代をしています。中国も共産党の中の力関係で次の代表が決まるので似ていますね。官僚制、科挙試験ほど苛烈ではないけど、官僚の試験を受けることが事実上は日本の政治を動かす近道でもあります。中国で共産党に入って出世していくことを目指すのと似ていますね。裁判制度とか、日本って起訴されたら99%有罪だし、痴漢冤罪なんか推定有罪の原則で成り立っていますね。三権分立、分立していません。議院内閣制で三権分立が成立するわけないのに社会科の授業では三権分立を教えます。裁判官の人事交流制度、裁判官と検察官は癒着しています。

何を言いたいかというと、西洋的な民主主義とか資本主義は日本にとっては借り物であって、国民感情的には中国的なやり方のほうが受け入れやすいにも関わらず、教育では日本はアメリカや西ヨーロッパの陣営ですよって教えるから混乱するのかも知れません。なので、日本の組織をアメリカ的にするのはスタートアップでも無理なのかも知れません。