メルカリをアメリカで使おうとしたら規約違反だと言われた件

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タイトルはやや大げさでミスリードを誘うものです。

私はiPhoneをアメリカに来る前から使っています。そのためAppStoreのアカウントは日本のアカウントになっています。

いまアメリカに住んでいますが、持っているアプリの多くは日本のストアから取得したものなので、通常は日本のアカウントでiPhoneを使っています。そしてふと興味を持ってメルカリのアプリをダウンロードしました。最初の登録の段階でSMS認証があり、アメリカの電話番号を入力しようとあれこれ頑張ったのですが、できませんでした。

メルカリiOSアプリ開発の現状とこれから / Mercari Day 2017」の35ページ目によると、JP, US, UKでバイナリが異なることがわかります。実際にアメリカのストアからダウンロードしたアプリは日本のアプリとは別アプリでした。

アメリカのストアからダウンロードしたのでこの件は解決なのですが、サポートに問い合わせたときの回答が釈然としないものだったので少し掘り下げてみます。

メルカリはアメリカ市場を本気で考えていると言っています。サポートには私はアメリカに住んでいて日本の電話番号しか入力できないとSMSが受け取れないから登録できない旨は伝えました。その場合の適切な回答は、アメリカのストアからアプリを入手してくださいだと思うのですが、受け取った回答はアメリカでメルカリを使うのは規約違反なので帰国してから使ってくださいというものでした。おそらく、サポートスタッフの意識と、エンジニアや経営層の意識がかなり乖離しています。一部では世界を目指すぞと熱く語っていますが、従業員の大多数はそんなことに関心はないのかも知れません。

メルカリと言えば、日本のスタートアップでまだ上場などのexitを果たしていない企業の中では最大手の部類で期待されていると思います。いろいろな記事でメルカリがいかに意欲的か紹介されています。ただ、それはメルカリが優れた企業あるいはサービスを開発しているからというよりは、単に日本発のユニコーンを生みたいという思惑が優先しているのかも知れません。

アメリカのストアでのメルカリアプリはかなり評価が低いのです。星1がたくさんあり、レビューの内容も辛辣です。また身近でメルカリの話題を聞いたりメルカリを使っている人は見たことがありません。日本のメディアが報じるほどにはアメリカでは支持されていないと思います。

日本でもメルカリの運営は成熟した企業のものとは言えないという批判をよく見ます。チェックが甘いためヤフオクに出せないものを出品するとかです。そこに今回のサポートの返事です。企業内で本気でアメリカ市場を取るという姿勢を打ち出していたらサポートスタッフもアメリカでの使用は規約違反とは答えなかったと思います。メルカリは投資をたくさん集めてはいるものの、組織としては学生サークルのノリなのではないかという気がしました。

crunchbaseを見るとメルカリに誰が投資しているかわかります。Development Bank of Japan, East Ventures, Global Brain Corporation, Globis Capital Partners、GMO、伊藤忠、三井などなど、全部日本の投資家です。アメリカでアプリが何百万ダウンロードされましたとか、本気でアメリカ市場を考えているとかメディアを通じて聞きますが、なんとなくおらが村の秀才を都会に送るだ的な地元だけで盛り上がっている感が否めません。

日本のIT企業は残念なところが多いと思います。DeNAもガチャで儲けましたが、色々厳しくなってくるとキュレーションサイトを始めたものの、最近は強く批判されてサービスを停止しています。LINEもメッセンジャーは日本人、台湾人、韓国人などのアジア人の間では使われているようですが、非アジア人の間では無名に近いと思います。LINEの他の事業、NAVERまとめも批判の多い事業です。あるユーザーがNAVERまとめについて苦情を申し立てたところ、手紙で返事を受け取ったものの、担当者の名前も何もないなど、上場企業としては常識に欠ける対応をしたなどの批判も見ます。規模は大きくても学生サークルのノリでビジネスをしているのかも知れません。クックパッドもレシピのチェックがなされていないため、素人の思いつきのメニューが多く、中には危険なものもあると言われています。

世界ではスタートアップが新しいビジネスプランを打ち出して、それが短時間で社会インフラになってきています。日本でもそうしたスタートアップはあるんだぞと投資家やメディアなどが応援するものの、実態としては未成熟な企業やビジネスモデルが多く、そのため世界では受け入れられないにもかかわらず、日本のメディアだけ読んでいると期待の企業がどんどん生まれているように見えます。

メルカリもきちんと成熟していかないと日本国内で騒いでいるだけで世界から相手にされないビジネスで終わるのかも知れません。

メルカリはサンフランシスコにオフィスがあります。他にも日本のスタートアップでシリコンバレーやサンフランシスコにオフィスがある企業はたくさんあります。そのうちいくつかには行ったことがあります。

ところでメディアを見ていると、GoogleやFacebook, Twitterのオフィスはこんなに遊び心に満ちているんだという記事がときどきあります。アメリカに進出しているいくつかの企業を見たところ、そうしたものを真似している会社が結構ありました。それらの会社は日本のオフィスもシリコンバレー風にしていることがあります。ストレートに言うとシリコンバレーかぶれの会社があり、そうした会社はシリコンバレーにオフィスを構えたがる傾向にあります。本気でアメリカ市場を取るつもりがあるのではなく、憧れているから進出した感じ。幸い、日本の投資家がお金を出しているからこちらでオフィスを借りることはできます。でもちゃんと投資に見合った売上なりリターンは出ているのかは疑問です。

最後に職場のレビューサイト、glassdoorのメルカリレビュー

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