携帯のプランをProject Fiにしてみた

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アメリカでの携帯は少し前まではT-Mobileの$30プランを使っていました。これは隠しプランらしくよく探さないと見つかりません。T-MobileのSIMカードを入手してオンラインでアクティベートすると使用可能になるもので、100分の通話と5Gだか7GBのデータ通信が使えます。おそらくこれがほとんどの人にとって最強のプランではないかと信じていましたが、このたびいくつかの事情でGoogleのProject Fiに乗り換えました。

Project Fiに乗り換えた理由

後述しますがT-Mobileが嫌になったのが一番大きな理由です。これは本題からそれるので後ろに回します。

コストが安い

Project Fiは$20で通話テキストが無制限の基本料金に、1GBあたり$10のデータ通信がつきます。なので毎月1GBしかつかわないのならT-Mobileと同等です。おそらく毎月のデータ通信は1GBに満たないと考えていましたのでT-Mobileよりも安いことになります。ただProject Fiは税金や諸経費が$4.73かかります。

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通話はほぼ使わないから関係ないとしても無制限になるのはT-Mobileよりやや条件がいいと思います。データ通信をたくさん使う場合には割高で、T-Mobileの場合はほぼ無制限と言ってもよかったけどこれからは少し注意する必要があります。ほぼ自宅やオフィスで無線LANを使っていることからデータ通信はそれほど使わないだろうと考えました。

データSIMを無料で追加できる

データ通信専用のSIMを無料で追加できます。私はiPhoneとiPadを持っていて、iPadにもSIMを挿せます。iPad用のSIMを別に契約するよりはProject Fiで一本化したほうが便利だと考えました。前にRedpocketという会社のデータ専用SIM(1GBで$10)を試しましたが、これもまたひどいシステムでした。Project Fiのコストは全部のSIMあわせて1GBで$10です。

最初はiPhoneでもProject Fiが使えるらしいという噂を聞いてSIMだけ注文しましたが、アクティベートできませんでした。知り合いのAndroid端末を借りてアクティベートしようとしましたがやはりダメでした。仕方がないのでNexus 5Xを199ドルで買えるというプランを利用しました。これ日本で買ったら45,000円くらいするのでだいぶ割安です。アクティベートしたら売ってしまってもいいけど、Androidも使ってみたいと思っていたのでちょうどいいです。

メインSIMをAndroidに挿して、データ専用SIMをiPhoneとiPadに挿します。これで通話やテキストをしない限りはiPhoneも通常通りに運用でき、iPadも外で使えます。

Androidではテキストや通話はどうもHangoutに結びつけられているようで、電話がかかってくるとPCのHangoutでも通話ができます。これはiPhoneでも似たようなシステムがありますね。テキストもHangoutで受けるのでiPhoneでもテキストできます。使うアプリが変わっただけです。

データ通信が世界120カ国で使える

まだ試していませんが、ほかの国でもデータ通信できるらしいので、ほかの国でSIMを買う必要がなくなります。通話はできないようだけどテキストはできるそうです。ただし速度が256Kbpsに抑えられます。もともと動画などは視聴する予定がないのでこれで十分でしょう。

システムやサポートがちゃんとしている

後述しますがT-Mobileはサポートがダメで、システムも致命的なバグを多数抱えています。Project FiはGoogleが作っているのできっと大丈夫でしょう。

余談ですが、日本のシステム開発というと重層下請けゼネコン構造になっていて、これがコスト高で信頼性の低いシステムを生んでいるとよく批判されます。低品質で高いコストをかけているのだから中の人はさぞいい生活をしているのかと思えば、ITはブラック企業がたくさんあります。アメリカではこういうのはないのかと思ったけれど、来てみるとそんなことはありません。一部の著名IT企業が特別なだけで、こちらにも企業のシステムを請け負うような会社はあり、そうしたところは往々にして低品質のシステムを作っています。就職活動をしていると日本で見たようなITゼネコンっぽい会社もたくさん知ることになります。

T-Mobileのシステムはバグだらけ

Project Fiと関係ないので後回しにしましたが、これが主たる理由です。

もともとAT&Tの月に$50プランを使っていました。たしか通話が無制限でデータ通信が1GBだったかな。通話はあまり使わずほぼデータ通信だけできればいい私には向いていないプランでしかも割高でした。これをT-Mobileにトランスファーすることにしました。

トランスファーの際に契約番号を聞かれます。私の過失ですがこれを誤って理解していて、誤った番号を入力してトランスファーの手続きを取りました。T-MobileのサイトはOKだと言ってプリペイド料金を払い込むように言ってきたので$100ドル入れました。1週間くらいして何の連絡もなく一方的にキャンセルされ、もう一度同じ手続きを取りました。今度は$30を払いましたがやはり何の通知もなく勝手にキャンセルされました。

仕方がないのでT-Mobileの店に行って話を聞いてきました。トランスファーのときに入力する契約者番号が間違っているらしいこと、AT&Tの契約者番号は秘匿されているので店に行き聞いてこないと入手できないことを知ります。そして払い込んだお金はどこへ行くのかと聞いたところ判然としない答えでした。何度かやりとりしていましたが、店のスタッフと会社側は縦割りになっていて、店としてはそんなこと知らないから会社に聞いてくれという感じ。クレジットカード会社に頼んで支払いを差し止めてもらったほうがいいよと言われます。

T-Mobileのオンラインでもサポートはありますが、こちらも縦割りになっているようで、一般的な質問には答えてくれるけれど、お金を払い込んでトランスファーに失敗した場合に宙ぶらりんになったお金の所在とかそういうことについては一切答えてくれませんでした。技術面の部門に話を回してくれることもないしお手上げです。

そもそもトランスファーに成功する前にお金を振り込むというのがシステムとして誤っている気がします。プリペイドのお金は電話番号に紐付けられているので、トランスファーに失敗するとまだAT&Tの番号にリンクされますが、支払った先がT-Mobileなので所在不明になります。

一度は諦め描けて新しいT-MobileのSIMを買って新しい番号を入手して運用していました。仮に「旧番号」と「新番号」と呼ぶことにします。新番号で携帯を使い始め、同時に旧番号のトランスファーもかけておきます。新番号のSIMと旧番号をトランスファーするSIMは別です。しかしある日、新番号のSIMに旧番号がリンクされ、新番号は無効になりました。急にカリフォルニアではないどこかの番号になったから驚きました。契約者は同一人物だけど別のSIMの番号が急に変わるというのはシステム的におかしい気がします。新番号と旧番号の両方を使えてもいいはずなのに片方しか使えなくなりました。

さらにそれらのトラブルを経てからオンラインで携帯料金の支払いができなくなりました。なので毎月T-Mobileの店に行くか、コンビニなどでRefillカードを買ってこないといけません。これがとても不便でした。

なお行方不明の$130はクレジットカード会社にdisputeして貰ったところ戻ってきました。