連帯保証人制度は野蛮国家の制度

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Twitterで

@honour_neat
にーと( ꒪⌓꒪)
「金融庁:連帯保証を禁止…経営無関与の家族・知人」http://bit.ly/kZ1V4Z 連帯保証人という赤っ恥な制度を全面的に禁止すべき。アパート借りるのも一苦労、貸し手はどんだけ偉いんだ?日本に比較的近い外国である台湾ですら連帯保証人なんて制度はない模様。世界の非常識。

と書いたところ

@southernAtami
みゅう
@honour_neat なぜ、連帯保証人が非常識なんですか?日本にしかないから…だけでは弱いと思うし、嫌な契約はしなければ良いのだし…すいません、不合理な制度だという合理的な説明が僕には出来ません?

というリプライを貰った。TLでなんで連帯保証人制度が野蛮なのかって書くにはちょっと短すぎるからこっちに書く。

連帯保証人制度で泣いている人がたくさんいる

連帯保証人について

まず簡単に連帯保証人について

連帯保証
連帯保証人には、催告の抗弁権と検索の抗弁権はなく、債務者と全く同じ義務を負う(454条)。
連帯保証人であれば、借りた本人と同等の地位となるため、借りた本人がどのような理由であっても返済を拒否した場合や、借りた本人の返済状況によっては、連帯保証人にいきなり返済を求めることも可能となる。一般に、貸金での保証人となることは自分が借りたことと同等であるといわれるのはこのためである。

簡単に言うと連帯保証人は単なる保証人よりやばい。よく分からない人は連帯保証人は絶対に引き受けてはいけないということ。絶対にというのはちょっと乱暴なくくりだけど。

このような特徴があるため、親とかよほどの親友でもない限りは連帯保証人は引き受けてくれない。連帯保証人がいないと学生支援機構の奨学金を借りたり、アパートを借りるときに問題が起きる。最近では信用保証会社があってそっちに少なからぬ金を払えばOKという場合もある。

例えば身寄りのない人の話

シングルマザーとか親に先立たれた人は連帯保証人を立てるのは難しい。かなり大雑把に言うと社会的弱者は連帯保証人を立てられないことは珍しくない。

ネカフェに毎日泊まる人を考える。激安なところもあるかも知れないけど、だいたい1泊ナイトパック適用して1,800円くらいである。これを30日使うと54,000円になる。東京だったら高いとは言えないかも知れないけど安いアパートよりは割高になる。ネカフェ難民がなぜネカフェに泊まるかというと、多くの場合は家を借りられないから。なぜ家を借りられないかというと連帯保証人制度が壁になる場合が多い。

理不尽の畳みかけ

TLの順番は前後するけど

@southernAtami
みゅう
@honour_neat 社会ってのは、一つの制度が独立して存在するものでは無いのです。連帯保証制度が根本的には悪であったとしても、それによって保護されるべき権利もまた存在する。元々が悪いモノなんだから、そんな権利は保護にされて当然…では、納得できないなあ f^_^;)

確かに社会の制度というのは色々複雑に絡み合っている。だからこそ、身寄りがない→連帯保証人を立てられない→家を借りられない→住所がないから仕事も探せないコンボが炸裂したりする。住所がないと仕事を見つけるのが困難なのは連帯保証人とはまた別の不条理ではあるけれど、だからと言って連帯保証人制度を看過することはできない。

法というのは社会にどのような秩序を与えたいかってことじゃないのかな

法というのは社会にどのような秩序を与えたいかを具現化したものだと思う。だとするのなら、連帯保証人制度を支持している側の理想とする秩序は借り手の権利よりも貸し手の権利が保護される社会ということになりそうだ。

@southernAtami
みゅう
@honour_neat 貸した側の権利を無視した暴論に見えます。貸した側が全て裕福な高利貸しであるとは限らない。 我が国みたいに、契約自体が好い加減な国だからこそ、連帯保証制度という特殊な制度が発達したと推定。

借りた側の権利を無視する暴論はOKでも、貸した側の権利を無視する暴論は許さないよということか。

「貸した側が全て裕福な高利貸しであるとは限らない」というのは、例えば家賃220万円のヒルズレジデンスに住んでいたホリエモンみたいな借り手と、借り手が見つかりにくいボロアパート経営をしている人を対比して、ほら借り手が弱いなんて嘘じゃないかみたいなことを言えば言えるけど、平均値をとったら借り手のほうが弱いんじゃないかな。

弱い借り手が泣きを見る社会は嫌

借り手を想定する際に、おいらみたいなどちらかというと恵まれている層は別にいいんだ。親に「お願い、連帯保証人になってよ」って言えばOKしてくれるだろうし。だから強い借り手を保護したいという意味ではなくて、前述のネカフェ難民とかシングルマザーとか日本に伝がいない外国人のような人が不幸になるのを何とかしたい。

こういう弱い借り手はたとえおんぼろアパートでも不動産という資産を持っている人より強いということはないだろう。つまり、おいらが連帯保証人制度を嫌うのは弱い人を守る社会が望ましいと思うからで、おいらがよいと思う社会は弱い人がちゃんと保護される社会。

でもそう思わない人もいるみたい。

相手に選択肢を与えているようで実は与えていないケース

最初に引用した

@southernAtami
みゅう
@honour_neat なぜ、連帯保証人が非常識なんですか?日本にしかないから…だけでは弱いと思うし、嫌な契約はしなければ良いのだし…すいません、不合理な制度だという合理的な説明が僕には出来ません?

だけど「嫌な契約はしなければ良いのだし」って言い分はほんと嫌い。つまり「君には2つの選択肢がある。ホームレスになるか、大人しく連帯保証人を立てるかだ。好きな方を選びたまえ」と言っているに等しい。それって選択肢だろうか?相手が弱い立場にあることを知りながら「嫌な契約はしなければ良い」と言える感覚はおいらにはわからない。

何度も言うけど強い借り手、例えば銀行で営業マンが手土産を持って金を借りて下さいって言うような相手のことを考えているんじゃなくて、ごく立場の弱い借り手を保護したいとおいらは思っている。そういう弱い人に選択肢なんてあるだろうか?

連帯保証人制度は奴隷制度みたいな野蛮な制度

このように連帯保証人制度は強い人の権利を保護しつつ、弱い人は泣けばいいという制度だと思う(極端に言うとね)。それは例えば奴隷制度みたいなもので、現代において「奴隷の人権はわかったが、奴隷を所有する人の利便性は考えないの?」って言う人はまずいないけど、かつてはいたんだ。奴隷を所有する側は平均的には強い側で、奴隷は弱い立場の象徴。

いま、奴隷制度を国家が是認するとしたら国際社会から袋だたきに遭うだろう。連帯保証人制度はどうかというと、露骨に叩かれている気はしない。外国人のブログで日本が好きで日本に住もうとしたら連帯保証人を要求されたとか愚痴をこぼしている程度で世界的にはあまり認知されていないみたい。というか、こんな馬鹿げた制度がある国って日本以外にある?

保証人

主債務者に自殺が多いなど国の内外から人権問題として度々取り上げられており、民主党のマニフェストに、廃止も視野に入れた改正が盛り込まれている

人権問題として取り上げられているのか、それは知らんかった。そんなマイナーな制度が他の国に知られているとはね。でも民主党のマニフェストに書かれたらもうダメだなー。あれ、書いたこと全部反故にしているし(子ども手当とかバラマキ関係は別)。

おいらはよく海外にアパートを借りて何ヶ月か滞在している。こういうことが簡単にできるのも連帯保証人制度みたいな馬鹿げたものがないから。せいぜい1ヶ月か2ヶ月のデポジットを置いておけば問題なく家を借りられるのが普通。それも欧米のような先進国だけではなくて、タイとかトルコでもそうなんだ。

食われる側の草食系思想なのかな

よくおいらは独自の意味で「草食系」という言葉を使う。世間でよく言う「草食系男子」とは意味合いが違って、いつも食われる心配ばかりして(肉食獣でも弱い奴は食われるんだけど)ビクビクしているような人を言う。

例えば日本でAppleのiTunes Storeのような仕組みが遅れたのはおそらく音楽の版権を持っている人たちが「ネットで音楽配信なんかしたらコピーされまくって大損害だ、絶対にダメ、やるなら着メロフルみたいなユーザの利便性なんかこれっぽっちも考えない俺様仕様で」と主張する草食系野郎が足を引っ張ったんだと思う。

ソニーのウォークマンは一時期世界をリードしたけど、残念なことにソニーは内部にソニーミュージックとかソニーピクチャーズを抱えていて、おそらくアクセルとブレーキを同時に踏むような状態だったんだと思う。

なんでこういう馬鹿げたことになって、ひいては国益そのものを損なう結果になるのか。ある説によると日本人はネガティブ遺伝子があって、すぐに卑屈な考え方になるらしい。それはどうか知らないけど、杞憂野郎、草食野郎が多いのは確かだと思う。

家とか金を貸す側にこうした草食系杞憂野郎が多いから過剰に心配して、その結果貸し手を過剰に保護する理不尽な制度が生まれたのではないか。

連帯保証人制度をなくせば解決というわけでもない

じゃあ連帯保証人制度を廃止すればよくなるのかというと、そうでもないと思う。前述のように住所がないと仕事を探せないとか他にも理不尽な制度はたくさんあって、あくまで連帯保証人制度は野蛮な制度の1つに過ぎない。

それでも連帯保証人制度がもし撤廃されたら一歩前進だと思う。例えば最近では信用保証会社が少なからぬ額を受け取ることで保証することによって、身寄りのない人でもとりあえず家を借りられるようになった。以前よりはマシだと思う。ただ、この信用保証会社というのがまた酷いんだとか、他にも言いたいことはたくさんある。

結局、根底にある問題は貸し手を過剰に保護しようという発想であって、連帯保証人制度を仮に法律で禁止したとしても、それに変わる理不尽な制度をねじ込んでくるだろう。なんだかんだ言って貸し手の業界団体の力は強い。例えば定期借家契約みたいなものを代わりにねじ込んで来るとか。

@SHINOYAMA_Hanta
篠山半太
@honour_neat その代わり一旦借りてしまったら借り手がとことん強いのが日本>賃貸借

とあるけど、借り手がとことん強いのはこの篠山半太氏が法に強いから。たとえば以前交流のあったデスニートさんはニートになった途端に家主から出ていくように迫られて大人しく出て行ってしまった。ちゃんと家賃を払うことはできるにも関わらずだ。篠山半太氏だったら絶対に立ち退かなかったことであろう。

茂木健一郎氏の「連帯保証人制度は世界の恥である」を見て思う事
実は建築業界の人間から見ればこれまでの制度でも貸し手・借り手どちらであっても知識さえあればそれなりに色々出来るのである。どちらの立場であっても契約書の文面を互いに詰め、必要ならば法律をチェックする事で契約は有利に展開できるのだ。

とは言えプロ同士のガチンコ勝負ならともかく、普通の人にとってはこれは結構大変だ。逆に言えば法律などの制度に詳しいか、もしくはそうした知識を提供するサービスを利用できる財力が無い限り、カモられるとも言えるからだ。今後は連帯保証人制度など一見不合理な制度は無くなっていくだろうが、だからといって貧者が救われるようにはならないだろう。結局、知識をもった生き残る。ある意味合理的なのかも知れないが、すいぶんと殺伐とした話である。

結局、悪の大ボスは連帯保証人制度ではなくて、強い者を保護して弱い者をカモにしようという浅ましい根性を持った人であり、そうした人が日本には多いということである。そういうのを見ると日本って野蛮な国だなあって思う。

2 件のコメント

  • 日本は連帯保証に限らず弱者を「弱者のフリをした強者」と
    考えるから、弱者に厳しいのだとおもいます。
    例えば、非正規社員の派遣切りで「貯金をしなかったから悪い」や
    生活保護受給者は「パチンコする余裕があるのなら打ち切れ」
    とか弱い人の粗探しをするような風潮がある感じがします。

    これを就活に当てはめると就職できなかった人を
    「大手ばかりうけるからだ」「コミュ力がないからだ」
    学生の責任といわれます。
    大前研一氏は、就職できない学生を
    「ろくに勉強しなかった無能な学生を助成金で救うのはおかしい」
    と言ってたくらいです。
    (個人的には勉強してない学生のほうが、実際は面接ウケよく就活で有利だとは思いますが)

    地震の被災地でだって、主張してくる被災者は
    「モンスター被災者」とネットで言われるくらいです。
    日本では、弱い人には優しい部分がある一方で厳しい部分があるように思います。

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