ダメ人間のための進路指導

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前にも同じようなことを書いたら、よくわからない中傷を受けたのだけど、ダメ人間のための進路指導が欲しいと思う。ダメ人間と言うとあまりにネガティブなのでレールから外れた人間のための、と言い直しておこう。

日本は典型的な失敗を認めない社会

日本では一度失敗すると這い上がってくるのはかなり難しくなる。失敗というのは何か犯罪を犯して逮捕されるとか大げさなものでなくても、単に新卒の時に就職に失敗するとか、浪人とか留年を多くするとか、ちょっと厄介な持病があるとかその程度のことで人生の難易度が跳ね上がってしまう。

だから、日本において重要なのは優秀であることではなく、人並みから外れないことである。

とは言っても既に外れてしまった人からすればどうしていいかわからない。おいらは何か活路がないか色々模索するために数年を費やした。たださえ人より遅れているのに、さらに多くの時間を要した。もし、真っ当なコースから脱落している人にアドバイスをしてくれる人がいたらもう数年早く活路を見いだしていたかも知れない。

キャリサポは役に立たなかった

最初はその進路相談の役割を学生相談所やキャリアサポート室に求めた。結果的に言うとダメだった。とりあえず励ましてくれるけれど、それ以上のことは何も得られなかった。単に諦めなければ何とかなるよとしか言わなかった。

本当にそうなのかは検証していないけど、おそらく諦めなくてもどうにもならないし、むしろ時間を無駄遣いして傷を深くするだけだったと想像する。

キャリアサポート室では単に諦めるなと励ますのと同時に、例えば留学はどうかと相談したところ反対された。話を聞いてくれたおばちゃんも留学経験があるそうだが、そんな甘いものじゃないとか急に現実的になって否定された。しかし結果的には留学は上手くいった。そんなに長期のPh.Dを取得に行ったわけでもないのだけど、色々な国の人に会い、話をして、世界には色々な基準があるのだと実感したことは大きかった。英語力はたいして向上しなかったけど、英語を喋る恐怖感はだいぶ薄れた。中国語は0からスタートだったけど、出かける前はただの音だった中国語がたった2ヶ月勉強しただけで言語に聞こえるようになった。語学力としてはまだまだ稚拙なのだけど、今では中国語がテレビから聞こえると少しくらいは意味がわかるからちょっと楽しくなってくる。0からであっても外国語漬けになるとこれだけ伸びるのだから、英語力だって自覚はないけどかなりブラッシュアップされていると信じたい(学習効率はlog xのグラフのような形で、初期は急速に伸びるが、xが大きくなると増加はするけどほぼ横ばいという説もある)。

なぜ、キャリサポのおばちゃんが普通のコースを粘り強く歩み続けることを勧め、それ以外のコースを試そうとするとそんなに甘くないと頭ごなしに否定したのかはわからない。単に1つのコースしか頭にないのか、おばちゃんは留学でほとんど何も得られなかったのか、はたまた多くの海外脱出批判と同じように日本で通用しない人物が海外で通用するはずがないと信じているのか。日本は決して世界で一番ハードルの低い国ではないと思うけどね。

ともあれ、キャリサポではまったく期待する結果は得られなかった。

海外脱出はあくまでオプションの1つ

色々な人生のレールから外れた人を見てきたけど、案外海外で生きていける人は多くないと感じた。だから、猫も杓子も海外に行けよと言うつもりはない。人によっては司法試験や公認会計士などの強力な資格を取ることを勧めた方がいいかも知れないし、あるいは現実的にお金の計算をした方がいいかも知れない。

お金の計算というのは、おいらの実感だと月に13万円あれば結構幸せに生きていけると感じている。ただ、ときどき不時の出費がある。突然洗濯機が壊れたとか、パソコンを買い換えなければならないとかである。だから、それに月々3万円の積み立てをして16万円を目標としたらどうかという計算をする。月々16万円の手取りを求めると年間の手取りが192万円あればいいことになり、そう考えると気分が楽になるかも知れない。なにも世間で言われているように年収400万円以下は結婚できないといった言説に惑わされることはない。その半分程度があればいいのだから。でも、時給1,000円でフルタイムに働いたのでは手取り192万円は達成しないんだけどね。時給が800円ならもっと厳しい。世知辛い世の中だ。

そうしたオプションを多数持っている人が相談に乗ってくれる場所が欲しい

自分で手遅れにならないうちに現実的な解を見つけられる人はいいのだけど、周りを見るとニートが板に付いちゃって手遅れになっている人がたくさんいる。そういう人を減らすためにも、人生経験が豊富で、通り一辺倒の生き方以外を提案できるような人が、大学とか、必要としている人が見つけやすいところにいるということは大事だと思う。

おいらも人にアドバイスするほどは詳しくないけど、そうしたボランティアは社会的に意義のあることでもあるよなーって思う。

3 件のコメント

  • 失礼な質問かもしれませんが、意欲的ニートさんはどうして日本での就活がうまくいかなかったんですか?
    東大+需要があるコンピューターサイエンスを勉強していたとなれば職探しで苦労しそうにないと思ったのですが。

  • 日本のサポートとか相談とか、基本的に何も役に立ちませんからね。

    どうせなら政府が会社でも作って、そこに就職でもさせればいいのに、そういうのを全然作らないんですよね。
    不思議です。

  • 私は多浪+留年で今30歳ですが 3年前に就職していまは社会人やってます。大学は宮廷ですが、学部卒です。
    就活の際、社員20人くらいの会社からも拒否されました。しかし外資はすぐに雇ってくれました。
    もちろん英語なんてテンで駄目ですが、入社してすぐに海外出張になりました。
    今では持ち前の明るさとはったりで何とかなってます。給料も同年代の2倍以上はもらっています。

    今になり、就活時の事を振り返ってみると日本の会社は人事が強い権限をもってるなーと思います。
    外資だとHRなんて庶務みたいなもんなのに、日本だと業界によっては人事が出世コースだったりします。
    なんででしょうね?このあたりの謎に日本の企業の停滞の一因があるんでしょうね。
    ちなみに韓国の某財閥系大企業も中途採用とか異端なものを仲間に引き入れる文化があります。
    日本企業だけが自前の生え抜き社員にこだわってますね。

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