フランスの日々:普天間基地問題をきっかけに多様な意見を健全に戦わせる態勢へ

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ここってトラックバックできないのか。フランスの日々の「普天間基地問題をきっかけに多様な意見を健全に戦わせる態勢へ」を読んだ。最近の彼のエントリは意見と言うより民主党とか鳩山政権をいかに弁護するかに終始していてかなり苦しくなっていると思う。

交渉の基本

気になったところだけ書いてみる。

軍事的に見て、沖縄に基地が必要なのか必要ではないのかは、よく分かりません。それでも必要でも必要でなくとも、「必要ない」と言った方が交渉が有利になることは分かります。

どこからわかるのでしょうか。

交渉ごとでは、とりあえず欲しくとも欲しくない振りをするのは常套手段です。

本当?訪問セールスを断るのとは訳が違うと思うんだけど。

おいらも別にネゴシエーション術を専門に勉強した訳じゃなくて、ケネディスクールみたいなところを紹介する本などで基本的なことを読んだだけなんだけど、彼はネゴシエーション術を知っていて、それで基本だとか常套だとか言っているのではなくて、単に自分の意見を述べているだけに見える。

本の内容を転記するのは大変なので

(第9回)ネゴシエーションを誤解する日本人ビジネスマン

交渉とは勝つか負けるかのものゆえ、人間関係や和を重んじたりする日本文化には合わないとの誤解があります。交渉をきちんと学んだことのない人は、ほとんどの場合、交渉を勝つか負けるか(ゼロサムゲーム)ととらえています。ですから、如何に相手に勝つか、そのための駆け引きや政治ばかり考え相手を傷つけています。

しかしながら、この勝つか負けるかという考えは既に最先端の交渉では淘汰されています。現在、交渉力の基本的考えは関係構築型交渉術(ハーバード流交渉術、WIN-WIN交渉術など)と呼ぶもので、ハーバード大学のロジャー・フィッシャー教授等を中心に考えられたものです。

関係構築型交渉術の基本的目的は次の3つです。

  1. 少なくとも関係を壊すことなく
  2. お互いにとってより良く
  3. 実現可能な賢い合意を効率よく得る

私自身、ハーバード大学のロジャー・フィッシャーハウスに招かれ、ハーバードやMITで交渉術を教えるダニエル・シャピロ氏の著書(『新ハーバード流交渉術』(講談社)として日本語訳も出ています)執筆中に意見を求められたり、エクアドル大統領のジャミル・マウア(当時)氏にペルー・エクアドル国境問題における交渉現場の様子や戦略を伺うなどして徹底的に学び活用してきました。結論として、人との関係を重んじるという関係構築型交渉ほど、他人を敬う文化を持つ日本人向きの交渉術はないと思っています。

ですから、まずは「交渉とは勝つか負けるかの駆け引きとの誤解」を解くことこそが大切です。

おいらはこういうものだと思っている。

お互いの関係を壊さずによりよい妥協点を探ることが交渉の基本なのに、子供っぽい「必要ない」を連呼するだけの交渉に終始してしまったから、trust meと言っても信頼されないし、アメリカだけではなく沖縄や社民党の信頼まで損ねてしまった。社民党も壊れたテープレコーダーみたいに同じことを連呼するだけであれなんだけど。

交渉というのは普通に暮らしていれば自ずと身につくと誤解している人も多そうだけど、これは基本的な交渉術を勉強した上で実践してやっと身につくものなので、安易に常套手段だとか言ってはいけない。

鳩山総理はORが専門だったかな。いわゆる行政やビジネスの大学院に行ったわけじゃないので、そういうことが身についていなくても仕方はないのだけど、政治家としてのキャリアが長いのだから、その長いキャリアで揚げ足取りをするだけではなくて、こうした基本的な交渉術とか政治の知識、海兵隊が抑止力であることとかはちゃんと勉強すべきだった。

また、彼は曲がりなりにもアメリカに長期滞在した経験があるのだから、アメリカ人がどのように考えるかとか、そういうことは身につけて帰って欲しかった。留学して日本人とだけつるんで何も身につけずに帰る人は多いそうだけど、もしかすると彼もそういうタイプなのではないかと思う。

民主党の失敗の原因

鳩山政権は野党時代が長く、自民党のやってきたことには何でも噛みついてきた。自民党の悪政に文句を言うのはいいけど、妥当な妥協点であったり、おそらくよいであろう改革にまでケチを付けてきた。最近の自民党は今までの既得権益で甘い汁を吸ってきた人から大いに批判されているし、内田樹みたいな人気の論客も批判的な態度を取っているので、その言葉を借りることで叩きやすい。

けれど、それで民主党は失敗した。沖縄の問題をわざわざ自民党案を批判することで無責任に最低でも県外とか言って実現できなかった。自民党がダメだから実現できないけど民主党ならできますと散々調子のいいことを言ったから引っ込みが付かなかった。散々批判した自民党の悪いところを民主党は改善できず「ブーメラン」と批判を浴びている。おそらく衆議院の解散はぎりぎりまでしないだろうし責任も取らないだろう。

民主党としては何が何でも自民党案から離れる必要があった。それが民主党のレゾンデートルであったから。だから、頑なに県外とか必要ないを連呼して沖縄やアメリカとの関係を徹底的に損ねてしまった。フランスの日々の著者は交渉だと言うけど、こんなのは交渉でも何でもない。ただの駄々である。

民主党がやるべきなのは、野党時代は無責任な立場からヤジを飛ばすだけだったけど、どういうわけか政権が手に入ってしまったので責任のある立場をとりますと謝罪をして方針転換をすることだと思う。

おそらく民主党は沖縄とか郵政とか高速道路にはたいして興味はないと思う。単に自民党のやってきた大きなプロジェクトで、ケチを付けてきたから引っ込みが付かなくなっているだけ。早めに現実を見ることが民主党にとっての最優先事項である。