ノーベル賞の野依氏、科学技術予算削減を批判

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あちこちで野依さんかっこいいとか言っているので読んでみた。毎日新聞に「事業仕分け:ノーベル賞の野依氏、科学技術予算削減を批判」とある。記事はそのうち消えるので全文引用しておく。

文部科学省の政策会議が勉強会として設置した「先端科学調査会」に25日、ノーベル化学賞受賞者の野依良治・理化学研究所理事長が出席した。野依理事長は政府の事業仕分けで科学技術関連事業の予算削減が相次いでいることに「科学技術は日本が国際競争を生きるすべであり、国際協調の柱だ。これを削減するのは不見識だ」と強く批判した。

野依理事長は、先進国と比べて格段に少ない科学技術関連予算や、米国で博士号を取る人が中国の20分の1、韓国の6分の1しかいない現状などを説明し、「10年後、各国に巨大な科学国際人脈ができ、そこからリーダーが生まれる。日本は取り残される可能性がある」と指摘。「(事業仕分けは)誇りを持って未来の国際社会で日本が生きていくという観点を持っているのか。将来、歴史の法廷に立つ覚悟でやっているのかと問いたい」と疑問を呈した。【奥野敦史】

これを削減するのは不見識だ

不見識な政権を不見識な有権者が選んだのだから、不見識なことをするのは自然なことではないのかな。自民党を懲罰的に野党に落とそうという短絡的な発想で、その結果与党に誰がつくのかはあんまり思いが至らなかったのではないか。

田中角栄は経験的に小選挙区をしばらく続けると二大政党制になると知っていた(1つの小選挙区からは1人の候補しか当選しないため、2位以下は意味がない。しかし1位を当選させるのは嫌だと思う人は票を有効に活かすために1位に取って代わりそうな人に投票する。その結果、1位と2位に票が集まり3位以下はほとんど票が入らない)。角栄の子分だった小沢一郎もそのことはよく知っていて、彼は昔から二大政党制、小選挙区にこだわっていた。今回の民主党の勝利は田中角栄の亡霊の仕業である。多くの人は自らの意志で民主党に入れたと思っているのだろうけど、実際には自民党に勝てそうな政党に投票するように誘導されただけである。 実際に、ちゃっかり入閣している国民新党や社民党は議席を減らしている。自民党を蹴落とすために票が集中したのだ。

米国で博士号を取る人が中国の20分の1、韓国の6分の1しかいない現状などを説明し

海外で博士号を取らなくていいというのは評価のポイントのような気がする。当のアメリカは国外で博士号を取得する必要に迫られてはいない(取ってもいい)。そういう大学が多いからこそ世界中から優秀な人材が集まる。日本は人材の呼び込みはいまいちだけど、大学のレベルは低くない。博士号取得者が少ないとしたら問題だけどね。

(事業仕分けは)誇りを持って未来の国際社会で日本が生きていくという観点を持っているのか

ないんじゃないの?とりあえずバシバシ削って予算を捻出することしか頭にない。コンキスタドールという南米を征服した人が貴重な文化財を壊して金塊に変えたりしたけど、あれと同じだと思う。目の前に金になりそうなものがあり、本来の価値なんかに興味はなく、目先に利益に繋がればどういう実害が出ても知ったことじゃない。コンキスタドールは当時は英雄と言われたが、今になってはどうかな。破壊した取り返しのつかないものの価値は、得られた金塊や宝石よりも価値が高いと思われる。

将来、歴史の法廷に立つ覚悟でやっているのか

これもないと思う。95兆円の概算要求も自民党が悪いと言っている人も一部にいるくらいだから、何をして失敗しても自民党がここまで日本を悪くしたからで済ませるのかも知れない。

正義脳は怖い。自らがやっていることを正義だと信じ込んで断行する人は、内心悪いことをしていると知りつつ悪事に手を染める人より厄介である。蓮舫議員をはじめとして民主党には正義脳が多いような気がする。