なぜIT企業はブラックか?

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ばいおの疑問

181 : ◆BAIO72TS1c [↓] :2008/09/18(木) 12:22:34 0
就職では外銀と並び称される外コンだが、今回の倒産ラッシュは関係あんのかな
マヌターに失業の恐怖が・・・
とかだったら面白いんだがw

んで、IT企業はなんでブラック化したんだろう
独自の技術を持ってるところが少ないのと、成金社長のせいかなと勝手に想像
ピペドと違って社会に必要なんだから、もっと待遇をよくしないとだめだと思う

なぜIT企業はブラックか?

IT企業がブラックになるのは非常に多くの要因があると思うが、自分が考える理由をいくつか挙げてみる。

まず素人ばかり採用する

多くのSIer(システムインテグレーター)と呼ばれるところに就職する人は工学部や理学部の情報系の人が多いと思うかも知れないが、それは知る限り違う。文学部とか教育学部あたりから入ってくる人がすごく多い。理科系だとしても情報系ではない学科出身者が相当に多い。

この結果、入社してから本格的にコンピュータを学ぶ。といっても企業の研修なので長くて数ヶ月程度の教育を受けて現場に放り出されることになる。

これでもプロ!?

技術系ブログではないので、さくっといくけれど

if(condition1) flag = true;
else if(condition2) flag = true;
else if(condition3) flag = true;
else if(condition4) flag = true;
else if(condition5) flag = true;
else if(condition6) flag = true;
else if(condition7) flag = true;
else flag = false;

あるメーカー系企業で実際に書かれていたコード。この人が特殊というわけではなくて、そういう人はたくさんいる。そして、このように列挙していったら一冊本ができるんじゃないか(そういう本もあります)というコードが実際の製品にどんどん組み込まれていることになる。これって恐ろしいことだと思いません?これは正常に動作するからいいのだけど、こういうコードを書く人って何か決定的なモノが書けていると思うんですよ。

嗚呼、デスマーチ

デスマーチという言葉がある。これはIT業界のシステム開発現場にある過酷な労働環境を表す言葉である。ぐぐれば山ほど見つかる。デスマーチとは「人員不足、短すぎる開発期間、予算不足、ユーザからの過剰な要求などの悪条件が重なり、開発チームが過度のオーバーワークや疲弊状態に陥った状態」である。

人月という言葉もある。これは「1人が1ヶ月で行うことのできる作業量を表す単位」である。

つまり30人の戦力になる人材で6ヶ月必要なプロジェクトに、10人の戦力と20人のぬるぽちゃんでチームを組んで3ヶ月でシステムを作れということが日常的に起きているわけ。

監督文化

よくスポーツを見ていると、選手として実績を残していない人が偉そうなことを言っていると、実績のないことを理由に黙れといった意見を口にする人を見聞きする。

一方で長島や王が名監督かというと、必ずしもそうじゃないのはハッキリしていると思う。長島のカリスマはすごいけどね。確かこんな名言がある。

どうやったらヒットを打てるかって?簡単ですよ。ボールが飛んでくるでしょ、それをポンと叩けばいいんです。

そんなことができれば誰も苦労はしない。天才のアドバイスは凡人には役に立たないこともある。

監督というのは監督学というのがあり、それを修めた人がなるべきではないかと思う。選手として2流でも、極端な話プレイ経験がなくたって名監督になれる可能性はある。欧米ではそういう考えが根付いているようだけど日本は違う。やったことのない人が偉そうなことを言うと反発する。だとしたら、総理大臣を批判できるのは総理経験者だけ。そんな馬鹿なことってある?

プログラマ35歳定年説

よく言われるのがプログラマ35歳定年説である。前述のような元々プログラマとして適性のない人をたくさん寄せ集めてきて、ちょっとだけ研修をして無茶なプロジェクトに投入する。その結果、プロジェクトを完遂するためには無茶な徹夜や休日返上で帳尻を合わせることが日常化する。こんなことができるのは、若くて体力があるときに限られる。結果的にプログラマは若い時期が過ぎると引退しなければならない。

プログラマからマネジメントへ

外銀のIT部門には30年プレーヤーはいるし、AppleやMicrosoftにも大ベテランが現役で働いている。しかし、日本ではそういう人は稀である。

日本は監督文化のように、プログラマとして実績を残したものの、体力の衰えで一線を退くとマネジメントに回る場合が多い。

野村総研やNTTデータなどでは

東大で就活をしていると、SIerというとこの辺を目指す人は多い。NTTデータというと日立と共同で年金システムを受注したことで有名だけど、見ていて不安に思ったものだ。安請け合いして(当時の)3月までに年金の名寄せシステムを作りますって言っちゃった。そんなの誰が見ても無理に決まっている。

実際にシステムを作るのはNTTデー子(でーこ:データの子会社)らしい。上が安請け合いしてきたプロジェクトを下に投げる。上は現場のことは分かっていないので、最初は中途半端な戦力を投入する。ヤバくなると、上も鬼じゃない、何かしてやろうと配慮する。通常は人員増加をする。でも、たださえバタバタしているのに、何も分かっていない新戦力が入ってくると、新戦力に現状を教えなきゃいけない。結果的にこれは戦力ダウンにつながる。最初から必要な戦力を必要なだけ投入しなきゃいけないのに。

上位SIerでは3年程度しかプログラマをやらないらしい

こうした上位SIerでは教養として入社数年はプログラマを経験させられるが、すぐにマネジメントに回るらしい。まったくプログラミングを知らないのもまずいが「優秀な人」をいつまでもプログラマなんかやらせておくのはよくないと考えるらしい。プログラマは下賤な仕事だとでもいうのか。

別にこうした制度は全然珍しくない。JR東海では総合職で入社しても運転士を経験する。全員新幹線の運転免許は取得するのだそうだ。郵便事業株式会社でも、総合職は2年間だか郵便配達を経験する。官僚だって同じだ。日本はこうした現場の仕事体験ツアーが好きである。しかし、それでは十分に現場のことが分からない。その結果、指揮系統がダメでデスマーチが起きる。

ITがブラックなのは日本の文化のたまもの

システム開発は高度に専門的な仕事であるにも関わらず、適性のない安い労働力ですませようとすること。さらに日本の選手→監督システムおよび、エリートが体験ツアーだけで現場に降りてこないシステムがブラックに拍車をかけている。

外銀IT部門はどうなのか

外銀IT部門は理想のIT職場のようなことを書いたが、日本に限って言うとよくわからない。外銀のITはたくさん受けたが、男性で内定を取れた人はほとんど知らない。カリヨンあたりに入った留学生がいたかも。

知り合いで外銀のIT部門に内定を取ったのは女性の帰国子女か留学生である。つまり英語力が必須で、ネイティブに近い実力が必要らしい。また、その知り合いは全員コンピュータは素人であった。つまり、外銀のIT部門も日本的な素人が業務に携わっていることがあるようだ。

オフレコで聞いた話なのだが、こうした採用はいわゆるエンジニア採用ではないらしい。英語ができる人がアシスタントとして必要だということ。よく海外から「システムがうごかねーぞ、ごるぁ」みたいないきり立った電話があるとかで、そのときに”I beg your pardon?”とか何度も言っていたらダメらしい。ある外銀で不採用の理由をそのように説明してくれた。採用者は英語がネイティブ並であることで選んだと。

ITで働きたかったら日本を出た方がよい

日本には優れたIT技術者はたくさんいるけれど、日本の企業システムがIT開発に適していないと思う。まず、優秀な人で本人が望むならずっと現役でコードを書かせるべき。また、単に名門大学を出ただけで上位SIerに内定を取った人だけの人がマネジメントに回るのはそもそも間違い。彼らもプロジェクトが失敗しては困るから、色々と配慮してくれるのだけど、根本的に分かっていないのでかえって現場を混乱させてしまっている。

自分がIT技術者として適性があると自信があり、その道で生きていきたい場合は日本に閉じこもるべきではない。

2 件のコメント

  • 「コメントを発射する」にしたんですかw
     私の疑問に答えてくださり、ありがとうございます。結論は「俺はITには行くべきでない」ということで変わりはないようですが。
     ニート日記部門で猛然と追いすがってきてますねgkbr
     監督主義ですか、参考になったようなならないような。実は監督主義の立場で大学教授を批判しようとしていたのです^^;
     「仕事をしたことがない人間が、仕事を教えることは不可能」というように・・・
     まあ、そのうちこのことは自分のブログに書こうと思いますが。
     

  • ついでになりますが、コメント、どこから投稿すればいいかわかりにくいと思います。ブログの冒頭にも「この記事にコメントを発射する」ボタンキボン

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