“35歳”を救え なぜ10年前の35歳より年収が200万円も低いのか
『“35歳”を救え なぜ10年前の35歳より年収が200万円も低いのか』という本が売れているらしい。
自分の能力が劣っているのか、世の中の流れで仕方ないのか、選んだ職種が悪かったのか、何が原因なのかよくわからないです。希望を持てと言われても、ちょっと厳しいかな(35歳・男性)
“35歳”を救え なぜ10年前の35歳より年収が200万円も低いのか
- 著者/訳者:NHK「あすの日本」プロジェクト 三菱総合研究所
- 出版社:阪急コミュニケーションズ( 2009-11-28 )
- 単行本(ソフトカバー):301 ページ
- ISBN-10 : 4484092433
- ISBN-13 : 9784484092430
- 定価:¥ 1,575
なぜと言われたら、ちょうどこのあたりの年齢はロスジェネに相当して「10年前の35歳」はバブル世代に相当するからとしか言いようがない。そして、おそらく今の新卒が35歳になる13年後あたりはもっとひどいんじゃないかと思う。
無理矢理就活くたばれデモにこじつけると、デモの参加者の意見は色々あったようだが、おいらは就活システムは一度「10年前の35歳」まで戻した方がいいのではないかと思う。その後に、現在の経済情勢に見合った採用システムを再構築したらどうだろうか。また同じようなシステムになるのかな。
バブル崩壊で経済が悪化したことによって採用システムが変化したという面が大きいとは思うけど、採用システムがリア充採用になったことでさらに経済は悪くなると思っている。なぜなら、何度書いているけど、日本は資源国でもないため、経済の生命線は平均的に高い教育水準の人間が1.2億人もいることである。ところが、R式採用では人間力とかよくわからないものを重視して、教育水準には重きを置かない。ゆとり教育が云々というけど、学力低下を歓迎したのは採用サイドではないかと思う。もし社会の要請が学力あるいはそれに類似した能力(研究ができる、一つのことに長時間集中して打ち込めるなど)ならば、ゆとり教育で余った時間を自己研鑽に充てる動きが広まったはずである。
コミュニケーション能力は大事だけど
いま、台湾に住んでいる。他にもあちこちに行ったけど、にっこり笑って「にーはお」とか言って手を振ったりしていると近所の顔見知りの人は優しくしてくれる。たぶん、これも「コミュニケーション能力」とか「人間力」の一端なのかも知れない。例えば営業で地味な人が小さい声で下を向いてぶつぶつ説明するより、爽やかな好青年/美人がにっこり笑って明瞭に説明してくれた方が売れるかも知れない。売るべき新製品を開発できればの話だけど。
このように、おいらは世界中あちこちに行って言葉が通じなくても「(><)」とか「(^^)」のように大げさに振る舞っていると何とかなる経験を色々している。だから、こうした能力がまるで無駄だとは思わないんだけど、大卒のwell educatedな人間の態度ではないと思うんだ。できるだけ早くまともに喋れるようになりたい。また、単に喋れるだけではなくて、その国の知的階級と話題があう程度には喋りたい。日常会話だけじゃダメなんだ、政治、経済、歴史、文化、科学技術などの話題ができて、自分の意見をはっきり表明できることを目標にしている。
話を採用に戻すけど、コミュニケーション能力は大事だと思うけど、コミュニケーション能力だけでいいのは子供のうちだけである。今の採用システムだと学校名くらいは見るかも知れないけど、あんまり重視していないかも知れない。仮に学校名を能力の指標に使ったとしても附属からのエスカレーターとか、AO入試とか帰国子女枠とか色々な方法で有名大学に入学することができる。つまり、今のような採用を続けている以上は新入社員の知的水準を保証することはできない。
まとめ
で、まとめ。日本の競争力は(平均的能力の高さ)x(労働人口)によって支えられていると主張する。そのためにまず新卒至上主義というか職歴なし既卒はゴミという考え方はすぐにでも改めるべきだ。日本は小さいと思われているけど(高齢者が多いけれど)人口では世界10位なのである。人口の多さは強力な資源で、中国の台頭は人口の大きさによるところが大きいのを考えればわかる。人口という資源を有効に使うには、人がゴミである状況を改善すべきである。既卒はゴミを改めれば、氷河期の時に新卒で就職できなかったとしても、その間に何か、パートや派遣でもいいし、更に勉強を続けてもいいし、とにかく景気が立ち直るまで待てば職を得るチャンスを与えるべきだと思う。
つぎに、景気は回復するかという問題。今のままの採用を続けていては、世界の景気は回復しても日本は回復しないと思っている。なぜなら、前述の通り日本を支えるべきwell educatedが重視されていない採用では日本の経済力は伸びないからである。日本の競争力は(平均的能力の高さ)x(労働人口)であると主張したが、平均値が上がるようにすれば競争力は高まる。
ロストジェネレーション、失われた10年というけど、本当に失われてしまうようにしたことが問題で、温存された10年ならもっとよかったのではないかな。小泉政権の一時期、売り手市場が来たという例外を除けば失われた20年になってしまうよ。
- 著者/訳者:ティモシー・フェリス
- 出版社:青志社( 2011-02-03 )
- 単行本:640 ページ
- ISBN-10 : 4905042097
- ISBN-13 : 9784905042099
- 定価:¥ 1,995
プログラミングコンテストチャレンジブック [第2版] ~問題解決のアルゴリズム活用力とコーディングテクニックを鍛える~
- 著者/訳者:秋葉拓哉 岩田陽一 北川宜稔
- 出版社:マイナビ( 2012-01-28 )
- 単行本(ソフトカバー):368 ページ
- ISBN-10 : 4839941068
- ISBN-13 : 9784839941062
- 定価:¥ 3,444



人間と言う資源は日本には腐るほどあるのに、そこに着目せずリストラや給料カット、根性主義や精神論、若者バッシングやセクハラやパワハラなど、人材育成、指導、管理、登用が根本的に間違ってますから。
そもそも政治や経済の話は空気が読めないとして扱われますから、まずは意識改革から始めなければいけませんね。というよりも、日本には人も金も技術もあるというのに、なんでこんな運営や経営しかできないのでしょうか?
あ、それと、聞きたい事があるのですけど。三橋貴明氏をご存知ですか? この人のおかげで自分は日本財政破綻論は嘘だと気づきました。この人の主張している事が広まれば、景気も良くなると思うのですが………。