東大生の恋愛学
草食系男子の恋愛学・読了
- 著者/訳者:森岡 正博
- 出版社:メディアファクトリー( 2008-07-16 )
- 単行本(ソフトカバー):216 ページ
- ISBN-10 : 4840123764
- ISBN-13 : 9784840123761
- 定価:¥ 1,050
著者について
著者の森岡正博氏は東京大学理科Ⅰ類入学。文学部卒業だそうである。理系の花形からオナニートへ突き進んだ変人というイメージが沸いてくる。なお、現在は大阪府立大学人間社会学部人間科学科教授だそうだ。
著者が大学時代にどんな感じであったかは、著者のブログの「『草食系男子の恋愛学』という本を出します」に本書の前文が掲載されている。
私が若いころ、好きな女性にデートを申し込んでも、常に振られていた。
その女性の姿が目に入っただけで心臓がどきどきし、勉強しているときでも、気がついたらぼんやりとその女性のことを考えているのだが、しかし、どうすれば彼女に気に入ってもらえるのか分からなかったし、どうやってデートに誘えばいいのかもまったく分からなかった。それが私の青春時代である。
昔のことを思うたびに、タイムマシンに乗って時間をさかのぼり、若いときの自分に向かって、「そんなときは、こういうふうに言ってあげればいいのに」とか、「そういうことをしてはいけないよ」などと言ってあげたい気持ちになる。
私は自分に劣等感をもっていた。
背が低く、もやしのようなひょろひょろの身体をしていて、他人の目を見て話をすることができず、日常会話や雑談をするのも苦手で、アパートの部屋にひとりで閉じこもっていた。中学・高校のときにもデートをしたことはなく、思春期に身近にいた女性は、母親だけであった。大学生になって、合コンにたびたび行くのだが、女の子と話が盛り上がることはけっしてなく、いつも最後は男たちだけで飲みに行くのであった。
私の中で、劣等感がしだいにふくれあがり、それはどす黒いかたまりとなって、心の底でうごめいた。「自分はモテる」と自慢している男のことを冷ややかな目で眺め、小さな殺意に似た気持ちが湧きあがることさえあった。
親近感が沸いてこないだろうか?まあ、合コンに行けるのだから喪ではないようだけれど。セックスの際に気をつけることの記述もあるからチェリーではないようだ。また、次のようにも書いてある。
いまの世の中は、恋愛が苦手な男たちにとって、ほんとうに生きにくい。
テレビを見ても、雑誌を見ても、恋愛できない男は、一人前の人間じゃないかのように扱われている。
このような、「恋愛できない若者はどこかおかしい」と言わんばかりの風潮に、いらだちを感じている読者も多いのではないだろうか。
私もまた、この風潮は、どこかおかしいと思っている。「恋愛できない男は、男の名に値しない」という考え方はまったく間違っている。このことは、はっきりと書いておきたい。
2ch風に言うと「おまいは俺か?」ってところ。
意外と良書
単にそれだけだと、2chの喪スレのように喪が傷をなめ合っているというか、喪の特性としてそういうスレ(本)を見かけるとつい手にとって読みたくなるものがあり、それを利用したマーケティングのように思うかも知れないが、読んでいて良書だと思うに至った。
まず、著者の思考ルーチンが自分によく似ているのだ。だから、いわゆるDQNの理論で押し通すこともない。しかし、そんな感じでアダルトビデオのプレイについてのコメントまで正直に載せているのだから結構本格的。
この本はつまるところ、女性の身になって考えるという立場を一貫している。男性にとって女性心理というのは宇宙の真理よりも難しいのではないかというほどの謎であり、多くの喪がこの難題に挑戦して妖精になり魔法使いになっていった。女性の立場に立って考えるというのはそもそも無謀な試みなのかも知れない。
一方でDQNはこの問題をバイパスして、ある種の「女を落とすテクニック」を先天的か後天的か知らないけれど身につけており、それらを行使している。このテクニックは実際に有効であることは、多くの事例が報告している。そう考えるとDQNは実に賢い。理解できないものは最初から理解しないほうがよいのかも知れない。
しかし、喪はどういうわけかDQNの手法を採ることはできない。心根が優しいのか、それとも臆病なのかはわからないけれど、結局のところ喪は喪なりに生きていかなければならないのだ。
同じような考えを持っている人が自分より先に色々悩んでたどり着いた結論を上手に本に纏めてあるので、この本は喪にとって一種の自省になるのではないか。
ばいおの「セックスと酒理論の発展」
セックスと酒理論の発展
進化学的な考察は省略して、人間は本能的に、強い者を尊敬します。また、集団を作ることで強さを誇示し、他者に対して優位に立とうとします。
わたしはこんなものは原始的な社会の話だと思っていました。
ばっちい例しか思いつかないけれど、授業中に急な腹痛に襲われてトイレに行かなければならない事態を経験したことはあるだろう。これは、よほど緊急にトイレに行かなければ命に関わるのかというと、ほとんどの場合はそうではないように思う。つまり、人間の身体は未だに山で暮らしていて、必要なときはいつでも排泄できるというゴリラのような生活から進歩していない。
進化というのはそんなに急激に訪れるものではない。恋愛というのは人間の本能に根ざした欲求であるため、表向きには現代風の魅力に惹かれるように見えても、実のところは動物的な魅力が一番効果的なのだろう。
ところで
これらをまとめると、優れている人間というのは
・肉体的に頑強である
・傲慢である
・集団を形成したがる
・セックスが好き
・酒が好き
だが「肉体的に頑強である」というのは、動物としては最も重要なポイントだと思うが、チャラ男でもモテる一方で、ボディビルダーや土方のおっちゃんは好かれないように二次的なものではないかと推察する。身体能力が優れていると、往々にして傲慢になり、それを女は魅力的と感じる。
集団を形成するのも同じで、集団を形成しても下っ端では意味がない。集団の上に立ち、傲慢であるからこそ魅力を感じる。
一人であれこれ考えていても堂々巡り
草食系男子の本はそういうときに読むとちょっとした参考になると思う。前述のように、DQNと喪の二元論的に考えるとこの本の著者はこっち側の人間なので、思考を整理するのには役に立つ。
- 著者/訳者:ティモシー・フェリス
- 出版社:青志社( 2011-02-03 )
- 単行本:640 ページ
- ISBN-10 : 4905042097
- ISBN-13 : 9784905042099
- 定価:¥ 1,995
プログラミングコンテストチャレンジブック [第2版] ~問題解決のアルゴリズム活用力とコーディングテクニックを鍛える~
- 著者/訳者:秋葉拓哉 岩田陽一 北川宜稔
- 出版社:マイナビ( 2012-01-28 )
- 単行本(ソフトカバー):368 ページ
- ISBN-10 : 4839941068
- ISBN-13 : 9784839941062
- 定価:¥ 3,444


